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雑学

空き家でも火災保険に入れる?必要性や注意点をまとめて解説

 

所有者の高齢化によって、住人のいない物件が増加し続けており、社会問題として取り上げられています。空き家の放置によって生じるリスクのなかでも、特に気を付けなければならないのが「火災リスク」です。

 

たとえ老朽化の進んだ空き家であっても、居住用の物件と同様に火災保険に加入することはできるのでしょうか。本記事では、火災保険の必要性や選び方について解説します。

 

 

■知っておきたい空き家の火災リスク

空き家の火災リスクといっても、「住人がいないのに火災が起こりやすいのはなぜ?」と疑問に思う方もいるかもしれません。ここでは、空き家の放置によって火災リスクが高まる理由を解説します。

 

◇空き家の放置はリスクが多数

空き家を親から相続するケースは珍しくはありませんが、その後の管理方法がわからず、そのまま放置する方も多いです。

 

しかし、定期的に現地に足を運んでメンテナンスを行なわなければ、建物が歪んで倒壊するおそれがあります。さらには、衛生上や景観上の問題を防ぐため、建物の修繕や清掃を適切に行なわなくてはなりません。

 

空き家に関するリスクは多々ありますが、そのなかでも被害が大きいのが火災リスクです。火災を空き家で起こした場合、周辺の家に火が燃え移る危険性があります。住民がいる建物よりも火災を起こしやすいことから、空き家の場合も火災保険に加入するのが望ましいでしょう。

 

◇空き家の火災リスクが高い理由

空き家状態にあることは、外観からでも意外に判別しやすいものです。例えば、「郵便受けにチラシが溜まっていた」「雨戸がいつ見ても閉まっている」など、外観から得られる情報はたくさんあります。

 

人が住んでいる気配がない物件は、放火犯から狙われやすいものです。また、建物の管理を定期的に行なっていても、漏電や近隣住民の火災によって、空き家が火災に遭うケースは少なくありません。

 

 

■空き家で火災が起きたときにかかる費用

空き家で火災が発生した場合に、どのような費用がかかるのでしょうか。ここでは、空き家が焼失した場合にかかる費用の種類を解説します。

 

◇焼失による建物の解体費用

空き家が火災によって焼失すると、周辺にまで焼け焦げた臭いが流れていきます。焼失した建物がいつまでも残っていると景観を損ねるため、近隣住民から早急な解体を求められるでしょう。

 

建物が焼失した場合は、解体後の木材などを再利用することができません。そのため、火災による解体は、通常の解体よりも請求金額が高額になります。空き家焼失のショックだけでなく、金銭面での負担も重くのしかかるというわけです。

 

◇近隣への損害賠償

火災の場合は、所有する空き家だけでなく近隣の物件にまで被害が拡大するおそれがあります。この場合、空き家所有者の重過失が認められなければ、基本的には免責扱いとなります。

 

ただし、火災リスクの高い空き家の管理を怠っていた場合は、責任を問われるおそれがあるため注意が必要です。

 

とはいえ、親から家を相続したものの、空き家が遠方にあり、定期的なメンテナンスができない方もいるでしょう。そのような場合には、空き家管理サービスに依頼して、空き家の管理を代行してもらうのも一つの手段です。

 

 

■【空き家の火災保険】選ぶ際のチェックポイント

万が一の事態に備えるなら、火災保険への加入を早急に済ませておきたいところです。ここでは、空き家の火災保険選びで気を付けたいチェックポイントを紹介します。

 

◇補償内容をよく確認する

火災保険を選ぶ際に必ず確認しておきたいのが、保険期間・保険金額・補償範囲です。火災保険の補償内容に関しては、それぞれの火災保険を契約する際に細かなところまで確認しておかなくてはなりません。

 

例えば、火災以外の災害(台風・水害など)にも対応しているのか、家財道具の焼失や盗難に対しても補償されるのか、といった点を細かくチェックします。

 

万が一の備えとして必要な火災保険ですが、家計を圧迫するほど補償を盛り込むのも考えものです。補償内容を充実させれば安心感は高まりますが、その分保険料の負担が大きくなります。

 

複数の火災保険を候補に挙げて、補償内容の違いを入念にチェックしておきましょう。

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